素直に従うがいいけど、自分の見る目も大事
わたしがパニックになりたての頃、「これはパニック障害かもしれない」と気づき心療内科に行った頃のお話です。
なるべく早いほうがいいと思う
パニック障害のように、不安で過換気を繰り返すということになったらできるだけ早めに病院にいくことだと思います。
そうすると本当に持ち直すのが早いと感じました。
私は比較的早いほうだったのですが、お医者さんの言う事をあまり守らなかったんです。
要は「薬をなるべく飲みたくない」人です。
パニックになるような性質があるわけですから、心療内科系のお薬に対して不安があるわけです。
もちろん今もです。
なるったけ飲みたくないです。
そうすると言われた通りお薬を飲みませんから、また症状が出たり。
信じないから症状がなくならないのではいか、とも思うことがありました。
言う通りにする人
心の不調になった人というのは本当に多くて、わたしの主人も若い頃に働き過ぎで眠れなくなり数ヶ月求職したことがあります。
主人は先生の言う事を守る人で、お薬に対する不安はほとんど持っていません。
処方された抗うつ剤を素直に1年間飲み続けました。
飲んでしばらくして普通に寝れるようになり1ヶ月もたたないうちに以前のような状態に戻ったのですが、それでも先生の言われるまま1年間お薬を飲み続けたそうです。
私ならこんなに症状がよくなってるなら「もうこれ以上飲まなくていいのでは」「薬をやめるとき副作用でなかなかやめられないのではないか」など始終不安になっていたかもしれません。
もうひとつ私の母のお話です。
母は不整脈で病院通いが続いた時、安定剤を同時に処方されていました。
特にお薬に対して不安はありませんし、インターネットで検索するなどという知識もありません。
何の情報も入ってこないので先生の言われることが全てです。
6ヶ月以上安定剤を飲み続け、あるとき薬が処方されなかったのでそのまま飲むことがなくなりました。
その時母は「なんとなくイライラする、これが副作用かなあ」と思ったそうです。
ただそれだけ。
私だったらどうおもったでしょう。
「怖い副作用が来るかもしれない」「急激に落ち着かなくなるかもしれない」こんなことを思って自分の身体の症状に四六時中怯えていたかもしれません。
気にしないってすごく羨ましいし、身体や気持ちに与える影響は大きいような気がどうしてもしてしまうんです。
じゃあ、何でも信じればいいのかな?
わたしは最初は何件も心療内科を渡り歩きました。
先生を信じてなかったんですね。
ネット検索してばかりでした。
ネット検索すると怖い情報ばかりじゃないですか?
だからあまりおすすめしません。
だけど、病院で「これはちょっとおかしくない?」ということが何度があったんです。
先生の雰囲気がおかしい、医院の雰囲気、処方の量などがおかしいなど。
あるんです、どれだけ「わたしの勘違いか認知のおかしさなのかもしれない」と思おうとしても許容を超えるようなことってあります。
私は現在も軽いパニックはありますが、それでも「あのとき言う通りにしなくてよかった」と思うときがあるんです。
あそこに2度と行かなくてよかったと。
病院の先生はこういう患者は嫌いだと思いますし、それだからいつまでも治らないんだと思われるでしょう。
でもどうしても、どうしても「これはおかしい」ということがあるんです。
自分の感覚とかは大事にしたいです。
それで失敗したらまた学ぶしかないかなと思ってます。
薬だけじゃだめ
確かに私は初動で間違えたところもあります。
今思えば、最初が結構良い先生でしたから。
だけど薬だけじゃなかなか難しいところはあるような気がしてます。
他には何が大事かというと、「今までの認知の仕方を振り返り、変えていく」ということです。
私は本をたくさん読んで、自分の認知のゆがみをたくさん知りました。
あー、これがなかったら絶対パニックなっていなかった。
そう確信しています。
なんで自分がこんな認知の仕方になったのか、親の接し方が悪かったんじゃないか。
そんなことを思うこともあるかもしれませんが、過去を悔やんでもしょうがないです。
これから自分で変えられることを変えていくだけで、それしかありません。
だからパニックで苦しんでいるなら前向きに本をいろいろと読んでみるといい。
一度パニックが根付いてしまったら前の状態になるのはかなり大変ですが、認知に関することを学ぶことで生活のあらゆることが楽になります。
認知に関しての読んだことがある本はまたご紹介できたらと思います。
結構面白い本ですよ。